8月15日、終戦記念日。
自然と黙祷をし、自然と戦争について考える事のできる日だ。
日本人の私にとって、終戦記念日はやはり大事な日だ。
私の祖父は、どんなに聞いても戦争の話をせぬまま、88歳で他界した。
祖母も戦争の話をしたがらなかったのだが、祖父が亡くなった後に一度だけ話してくれた。
爆弾が落ちて来て、炎の中を走って逃げた事や、目の前で次々と人が死んだ時の事や、死体の山の中を歩いた事など・・・。
それは悲惨な話だった。
しかし祖母は話の最中に声をつまらせ、すべてを語らなかった。
祖母の体が震えていた。
戦争中の悲惨な状況は、想像しただけでも耐えられない。
体験をした人は、思い出す事が辛いし、忘れる事もない。
気が狂(ふ)れてしまった人も多いという。
祖母は現在94歳。
戦争の中、生き残ってくれたから私は今ここにいる。
元気に長生きして欲しい。
|
|